雑記 夢
十歳前後の時分に住んでいた、宮崎での話。
遊場だった城跡の石垣の上から、友人がぼくを大きな声で呼んでいる。
こちらも大きな声で返事をするが、どうしても向こうに届かない。何度叫んでも聞こえていない様なので、彼方に向かう。
彼の方へ走って向かい、直前まで来たところで、ふっと消えた。
彼はぼくが元居た場所に転じていた。また向かったが、今度は先刻の場所に居た。
というのを、幾度か繰り返したが、一向に彼の元には行けなかった。
齷齪しつつ、気付いたら、ぼくは知らない所に居た。見たことがある様な、そうでない様な人達が沢山居る。そんな人たちに囲まれた。
じり、と詰め寄って来る。各々が口々に罵倒してくる。さらに、詰め寄ってくる。四方を囲まれる。罵倒される。
という夢を見た。