季節と色
まだ寒さは続いているけれど、お昼間は少しだけぽかぽか陽気な、そんな季節になってきた。
仕事の合間によく煙草を吸うのだが、屋上のその喫煙所から見える景色が、過ぎゆく時間と共に移ろっている、そんなことを感じた。
何回か同じようなことを書いた記憶があるが、季節には、特段その季節が孕む空気感には、それらしい色味があるのだ。
今は、冬。少しその冬も開けようとしているが、冬は水色だ。
霞んだ雪のような、少し白いもやのかかった水色。
どこか切なげで、それでいて凛とした不思議な色である。
水色というよりは、藍色に白いフィルターをかけたような色な気もするが、細かいことは気にしない。
ぼくは、冬の色が一番好きなのだ。
それと対照的なのは、やっぱり夏。
何に拒まれることもなく、真っ青。
これでもかというくらいはっきりとした空の青さと、真っ白な入道雲のコントラストが印象的な世界。
黙々と天に登る雲は、真っ青で愚直なあおいキャンバスがあるからこそ映えるのだ。
あの青さがあるから、木陰で飲む、薄水色のラムネ瓶が綺麗に見えるのかなあ、なんて。
久しぶりに自我を保ったまま酔っ払ったので、なんとなく最近思ったことを文章にしてみました。
春は桃色、秋は薄い黄土色。今は微塵も感じることのできない、そんな季節も、気づいたら目の前にあることでしょう。
それでは、また。