2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

雑記 夢

ふと、気が付くと、荒涼の街に二人、立っていた。隣に立ちたるは、懇意の友人、S君である。 どうも油断するとまずい様なので、一先ず、と歩き出した。 一人の少女が立っている。目には両の目を隠すように細長い布、手には、一つの鞠。ぽおん、ぽおん、と宙に…

無題

おのれの行く末を思い、ぞっとして、どうにもならない宵は、よく、ふらふらと、愚鈍ゝゝと、路頭を抜けて行くのである。 「先行きならぬ不安」と「後見の悔」は、どうしてか、水と油。如何許りか。 ことに、去年の秋、ふと感じたものがある。ただ、感じたと…

無題

肥大化する自己嫌悪、反比例する自尊心。 無駄だと解っていながら、無駄じゃないとも思い、納得を求める。だから、肥大化して、反比例する。 その奥底には、自分にとって都合の良い人間像がぬくぬくと根を張っていて、ある意味本質的な核。 無駄で、有益。有…

雑記 夢

朝、まどろみを取っ払って、目覚めると、また夢の中にいた。 確かに、ここは、私が先刻まで見ていた、夢の中だ。 この世界では何でも揃う。揃うと言うか、出現する、というのが正しい。懇意でなくなった友人、幼少期の遊場、昔住んでいた家。時々記憶の端を…

雑記

若者の懐古主義と老年の懐古主義は必ずしも一致しない、と思った。 前者は、その根底にある種の憧れが根強く存在し、後者においてはある種純粋な「懐古」が存在する。 そもそも前者はあくまでも懐古主義的側面を有しているのみで、そのものとは言い難いかも…

無題

治り掛けの瘡蓋を剥がして後悔する、何と秀逸な喩えだろう。友人がいつかふと呟いた、その引用。 そんな瞬間は幾度とあるな、と思った。今日もあった。 何とも言えない、無為な時間を只浪費していく毎日である。駄目だなあ、どうしたものか。