なんとなく、雑記です

明け方、太陽が顔を出す少し前に、まどろみと少しばかりの寒さに包まれながら、目が覚めた。

 

もう少しだけ寝ようかなとも思ったけれど、なんだか気分が良かったので、そのまま起きることにした。

暖かい羽布団から出るのはちょっぴり寂しいけれども、何か暖かいものを飲もう、そんなことを考えながら寝室からのそのそと這い出た。

 

大抵この時期になると、手足だけシベリアにでも行って来たのかと思うほど冷めきってしまうので、とりあえず給湯器の電源を入れて、お湯を出す。

暖かい水で昨日の食器たちを洗うのだ。手も温まるし、家事もこなせるし、これぞ一石二鳥である。

 

洗面所に行って、顔を洗う。先の食器たちのおかげで、すぐお湯が出る。

洗ったら、すぐコンタクトを入れる。極度の近眼なので、眼鏡かコンタクトが無いと何にも見えない。もし彼らが無かったら、と思うと恐ろしい。

昔の人たちは本当に生きづらかったんだろうなあとしみじみ思う。先人様、本当にありがとうございます。

 

リビングに戻った時、そういえば暖かいものが飲みたかったんだ、と思い出し、とりあえずコーヒーを淹れた。冬場にホットコーヒーを飲むと、工藤裕次郎の『ゴーゴー魚釣り』が思い浮かぶ。

「珈琲を淹れてくれ 熱くて目が覚めるやつを」という一節が妙に印象に残っていて、飲むたびに頭の中に流れるのだ。

 

そんなこんなで、時間を気にしないでいい、無為だけれど優雅な早朝を過ごしていたら、少しずつ外が明るくなってきた。どうやら今日は晴れらしい。

 

ここ数日は雨や曇りばかりだったので、お天道様、少しご無沙汰です、という気持ちになった。

 

 

話は変わって、ここ最近、長い文章を書く気にも、雑記を書く気にもならない日が多かったのだけれど、久しぶりになんとなく書いてみた。書いてみたというよりは、なんか書けてしまった、というほうが近いのかもしれない。

 

なんとなく、で書くことができるのは、きっととても大切なことで、何かすきなことをするのに本来気力はいらないはずなのだ。

 

この「なんとなく」を大切にしたいし、「なんとなく」ができる自分も大切にしたい。

久しぶりにそれができたので、今日は少しばかり良い気持ちです。

 

今日は布団でも干そうかな。ついでにぼくもベランダに出て、布団と一緒に陽を浴びようかな。

 

なんだか気分がいいので、もう1杯コーヒーを淹れてきます。

すっかり冬らしくなって来ましたので、皆さんもご自愛ください。

 

それでは、また。