7番

「7番流して」

 

YMOのベストアルバム「UC YMO」収録の7曲目はRYDEENだった。

幼稚園の頃、発売されて1年か2年か経つ頃。車の中ではよくこのアルバムが流れていた。

 

アルバム名はおろかRYDEENという文字列すら理解できなかった当時のぼくは、「7番」という概念でこの曲を捉えていた。

 

未だに音楽性だとか好みだとかに影響を及ぼしまくっている彼らは、そしてこの曲は、この時からぼくの脳裏にしっかりと焼き付いていたのだった。

 

その結果、高名な3人はぼくみたいな気持ち悪いノスタルジストを生み出すことになるのである。なんとも彼らが気の毒である。

YMOに限らず本や音楽、そして料理など生活の全てにノスタルジーを求める人間になってしまった。

ノスタルジーこそが正義、と言わんばかりまでの。

 

フーマンチュー博士もマリリンモンローも居ない生活はだらだらと続いていく。

 

いつかYMOの御三方に一同に介する機会があるのならば、うやうやしく「人生が、、」と言いたい。

そのくらいぼく個人の人生は動かされている。