雑記 夢
見渡すと、全てが褐色。
それは芒か葦か、ぼくの上背よりも高い草。一面に茂っている。ひとつ、ぽつねんと屋敷がある。
昔、疲れている時に見る夢でよく来た場所。 久しぶりに来た。
そこに来ると、物語のプロットも一緒。家族で旅行に来て、その屋敷に泊まる。夜、異様なものを感じて眼が覚める。眼鏡に手をやるとぐにゃぐにゃに曲がっている。屋敷を飛び出す。行く先も分からず走り続けると、大寺院に着く。霊的な何かのせいかもしれぬ、と中に入るも大焦りの坊主につまみ出される。門をばたりと閉められた途端、お経の大合唱が始まる。怖さですぐに屋敷へと発つが、あったはずの場所には何もない。
ここで眼が覚める。
見る度、寝起きに生唾が止まらなくなる。
変なお話ですね。