雑記
最近、少し暖かい日が続いている。玄関の扉を開けて、外に一歩出た途端に、どこからか春の匂いを感じることがある。そうすると、落ち込むというか、塞ぎこむというか、どこかそんな気持ちになる。
冬が一番すきではあるのだけれど、別段春が嫌いな訳ではない。たぶん、冬から春に変わっていく、その過程を感じるのが嫌なのだ。
冬の、水色で、しんとして、ぴんと張った様な空気感がすきだ。自分の中ではこれが一番なのだ。
春の、暖色がかった雰囲気も嫌いじゃないのだけれど、何か違うし、すきにはなれない。
冬と春の、一番の違いは色だと思う。
扉を開けて外に出て、一見した時の色が全く違う、と思っている。冬はうすい水色で、春は少し濃い黄色だ。ちなみに、夏は真っ青、秋はうすい赤。
春になると、いろんなものが一新されたり、そう言う気持ちになったりする。いろんなものがぴかぴかしていたり、ほわほわと浮かびあがっている。それがいいことなのかわるいことなのか、将又正しいのかそうでないのかは未だにわからないけれども、ぼくはやっぱり、冬ほどすきになれない。