快活、溌剌、明朗、御機嫌。 それらから余程遠い所でひとり膝を抱えて座っている。 言を換えれば、終わりのない螺旋階段をぐるぐる登り続けるような、あるいは降っているような感じ、である。 とは言え、ただ自ら好んで鬱屈漏らす様に仕向けている訳で、別に…
祖父が久しぶりに夢に出た。 何気なく新聞を読んでいる祖父でもなく、助手席にぼくを乗せて車を運転している祖父でもなく、棺の中で上等なジーンズにパパスのアロハシャツを着て眠っている祖父が。 17年前に他界した祖父の記憶は、それまでの日常も通夜も葬…
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