2018/03/04

 

葬儀当日。予報の雨を覆しこの上ない晴天。三月初めとは思えぬ暖かさ。父曰く「もう春だね。」
祖母は、昨日と同じように、目を瞑って臥して居た。悲しい哉、遺影の笑顔とは真反対、見比べ、涙。肌に触れた。冷たかった。やはり受け入れられず。受け入れられずと言うより、理解出来ず。母方の祖父の死から十年以上経ったが、今回も同、人の死には慣れず。死の直前、見る人耐えられぬ程辛がっていたと聞く。楽になったねと思うと佳いが、それで佳いのかは解らず。
人は死ぬると如何成るか考えたり。彼是と思慮したが、結果出ず。
故人に就て話す時、全て過去形である事、辛し。

 

於福岡草苑一階、入口前喫煙所。祖母の葬儀に際して。